9月29日(日)は中秋の名月です。当寺では、29日19時~21時ころお月見をします。住職が抹茶を点てますので、よかったら、お越しください(無料)。10月の行事については「円満寺だより10月号」をご覧ください。
今年のお盆は台風7号の接近により、8月15日・16日を行事をすべて中止しました。幸いなことに寺の被害はほとんどなく、ホッとしています。14日に台風に備えて、本堂の引き戸や壁面のすき間をガムテープでふさぎ、念のため一部の畳を上げたのですが、.皮肉なことに畳を上げなかった部分に雨が侵入し、少し濡れてしまいました。まあ、被害は最小でやれやれです。
円満寺では、今年の秋は「観月会」を予定しています。詳しくは「円満寺だより9月号」をご覧ください。合掌
朝顔が咲きました。梅雨明け以降、雨が降らないので、毎朝、水をやっています。
目の細かいネット張ったので、つるがうまく上に伸びません。それから左側の芽が枯れてしまったようです。
でも、色とりどりの元気な花をつけています。秋までガンバレ!
8月の行事案内は、下のファイルをご覧ください。毎日、猛暑が続いています。みなさまのご健康を念じ上げます。合掌
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当寺は樹木が少ないので、庵「満々庵」の日よけを兼ねて、朝顔を育てています。どんな花が咲くか楽しみです。7月も次のような行事を予定しています。よろしくお願いします。合掌
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5月17日の奈良フィールドワークは、好天に恵まれ、とても楽しい日帰り巡検になりました。ただ、奈良ホテルのロビーとティーラウンジの見学は、上皇ご夫妻の宿泊日と重なったため、ホテル内に立ち入ることができず残念でした。今後もフィールドワークは続けていきたいと思います。よろしくお願いします。
6月も次のような行事を予定しています。よろしければ、ご参加ください。合掌
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コロナに伴う行動規制がほぼなくなったので、3年ぶりにフィールドワークを再開します。今回の行先は「奈良公園」です。くわしくは、次のチラシをご覧ください。
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ご縁があって、ときどき、ペットの葬儀や年忌法要をつとめています。
なぜ、犬やネコの法事をするのか?
それは、私の寺が動物の健康と安全を守る馬頭観音さまをお祀りしていることもありますが、何より、私自身が「動物好き」というのが、一番の理由です。10年前、突然、我が家にネコのカンキチ君がやってきて、いっしょに暮らしはじめてから、ネコや犬を見ると、無性に親近感がわいてくるようになりました。
こうした感情は、わたしが仏教を学んできたことと無縁ではありません。仏教(ほとけの教え)では、この世の中を「ほとけの世界」の価値観で見なさい、といいます。
その一例が、涅槃経(ねはんぎょう)のことば、「一切衆生 悉有仏性(いっさいしゅじょう しつうぶっしょう)」です。「衆生」というのは、生きとし生けるものであって、人間も動物もあらゆる生きものが、ほとけのいのち(仏性)をもっているというのです。
ですから、仏教では、人間のいのちと動物のいのちに差を認めません。キリスト教では、はっきり人間を万物の霊長として、他の動物と区別していますが、仏教はそうではありません。
江戸時代の禅僧の良寛さんに、こんな話があります。
冬の一日、縁側で日向ぼっこをしている良寛さんの襟元を、虱(しらみ)がもぞもぞと這っています。良寛さんはその虱を、「あなたも日向ぼっこがしたいんだろうね」と、縁側で日向ぼっこをさせてやりました。やがて夕方になると、「寒くなりました。虱さん、お戻りなさい」と、再び自分の肌着に戻されたといいます。
良寛さんは、虱のうちに、ほとけのいのちを見ておられたのです。あらゆる生きもののいのちが同じなら、長い間、いっしょに暮らしてきたワンちゃんやネコちゃんたちペットも、人間と同じように弔(とむら)われてもよいのではないでしょうか。心からの感謝の気持ちをこめて。
「いままで、あなたのおかげで、みんな、とても幸せでした。ほんとうにありがとう。また、ほとけさまの世界で会いましょう。」
いつも、そんなことを思いながら、目を閉じたペットとご遺族の前で、おつとめをさせていただいています。合掌
『仏教書』がブームといわれています。でも、一部の観光地を除けば、お寺にお参りする人は多くありません。
それは、なぜか?
たぶん、お寺に「魅力がない」からでしょう。
日本中どこの街でも、ちょっと散歩すれば、何かしらのお寺に行き当たります。日本全国で、寺とコンビニの数はどちらが多いでしょうか。
文化庁の『宗教年鑑2013年度』によると、全国の寺院は7万7342カ寺。一方、日本フランチャイズチェーン協会の『コンビニエンスストア統計調査月報(2014年10月版)』では、全国のコンビニ数は5万1476店。寺院のほうが2万5000以上、多いのです。ちょっとびっくりですね。
日本には、まだ、こんなに多くのお寺があるのです。しかし、現在、それらが有効活用されているかというと、どうでしょう? 観光地として有名なお寺は、いつも人であふれています。しかし、それ以外のお寺は、閑散としています。
これは、もったいないことです。日本の精神文化から見ても、お寺の存在は、日本人の心に大きな影響を与えてきました。とくに信仰心がなくても、お寺に行って手を合わせて拝む。ただ、それだけのことで心が落ち着く。そんな体験のある人は少なくないと思います。
それは、お寺に、もともと、人の心をホッとさせる「癒しの力」が備わっているからでしょう。ただ、いまの時代、お寺以外にも、人を癒す魅力的な場所はいくらでもあります。わざわざ、お寺に足を運んでもらうには、何か「普遍的な魅力」が必要です。
円満寺の場合、外見は、はっきり言ってボロです。「癒しの力」があるとは思えません。ですが、本堂の中へ入ると、中央にど~んとご本尊。左右に脇士(わきじ)があり、そのほか千体仏や秘仏など、たくさんの仏像が安置されています。
また、夜、蛍光灯を消して、ローソクの灯火だけにすると、お堂の中は、それは幻想的な世界に変わります。
心地よいお香の香り、ゆれるローソクの灯、ほのかに浮かび上がる仏(ほとけ)さま・・・。
こんなお堂のなかで、称名念仏(しょうみょうねんぶつ)をしてみませんか。
「南無阿弥陀仏」を声に出してとなえると、不思議に気分がよくなります。
仏教の実践(行)には、書物では味わえない言葉を超えた世界が広がっています。実際に、そうした世界に触れ、心が癒されるのを実感していただく。これが、お寺が提供できる「普遍的な魅力」ではないでしょうか。試しに、円満寺の念仏会(念仏メディテーション)に来てみませんか。
念仏には、いろいろな考え方、称え方があります。わたしは、浄土系仏教の伝統的な教義を尊重しながらも、いま、欧米でムーブメントとなっている meditation (瞑想)の観点から、念仏の可能性を追求しています。
笑われるかも知れませんが、外国人にも称えてもらえる念仏をめざしているのです(?笑)。合掌
Would you like to come to the Buddhism meditation of Enmanji Temple? This meditation continues causing the name of Amitabha Buddha. Therefore this is the meditation by the voices. Let's do it happily with the chief priest of Enmanji Temple. Thank you.
お寺の紹介
長澤山円満寺は、江戸時代初期に創建され、特定の檀家をもたず、人々の熱意によって維持されてきました。現在は、単立の宗教法人として運営されています。
本尊は大日如来、脇侍には馬頭観音と弘法大師像、本堂後方には、千体仏(阿弥陀如来)が安置されています。三重四国八十八ヶ所の二十三番霊場で、普段は無住です。ご朱印は本堂前の机の上にあります。ご利用ください。その他、境内には、西国三十三観音の石像を祀る観音堂や小さな地蔵堂もあります。
人も動物も救う観音さま
円満寺に伝わる馬頭観音は、人はもとより、あらゆる動物を守り、救うといわれ、かつては、近郷近在より参拝者があったと聞きます。いまでも、毎年、3月の初午(はつうま)法要の日には、観音さまの手につないだ紅白の綱を堂外まで引く「お手引き観音」の行事が続いています。
この観音さまをよく見ると、頭の上に口を開けたかわいいお馬さんを乗せておられます。おそらく、昔の人々は、田畑でいっしょに働く牛や馬の安全と健康をお祈りしたのではないでしょうか。馬頭観音は、いまでは、犬や猫などペットを守る観音さまとして、信仰をあつめています。
行事のご案内
円満寺では、「初午(はつうま)」や「お盆」、「大晦日」など、季節の法要のほかに、毎月、「法話の会」、「念仏会(ねんぶつえ)」などを開いています。私どもの寺は、三重四国の霊場ですから、すべての行事は、地域の内外を問わず、広く開かれています。どなたさまも、自由にお参りください。行事の日時は、このページの左欄「各月の行事案内」をご覧ください。
本日は、当寺のページをご覧いただき、ありがとうございました。 合掌